POP-Q 腟鏡
ワンステップにPOP-Q測定
POP-QおよびQ-Tipを診察時に評価するためには・・・
滅菌した腟鏡
ルーラー
分度器
アナライザー
細い綿棒・ゼリーなどが必要で、
診察者にはある程度なれた介助者が必要となります。
本品はワンステップにPOP-Q測定ができる腟鏡です。
POP-Q計測:外尿道口中心から後方処女膜正中部までの長さ
会陰計測:前方尿道口から後腟壁まで後方処女膜正中から肛門中心部までの長さ
Q-TIP角度:後腟壁を少し圧排し、尿道に綿棒を挿入して怒責時の尿道可動度
POP-Qによる子宮脱評価
(Aa,Ba,C、pb、tvl、D測定時のデバイス挿入方向)
Aa:外尿道口から3cm近位の前腟壁中央部
-3cm to+3cm
Ba:Ac~C間の部分で最も突出した部分
-3cm to+tvl
C :子宮頸部 -10cm to+10cm
pb:後方処女膜正中から肛門中心部までの長さ
tvl:全腟長
D :後腟円蓋部(腟尖部)
(gh,Ap,Bp 測定時のデバイス挿入方向)
gh:外尿道口中心から後方処女膜中部までの長さ
Ap:処女膜瘢痕から3cm近位の後膣壁 -3cm to+3cm
Bp:Ap~C間の部分で最も突出した部位 -3cm to tvl
POP-Qの特徴
2.ハンドル部に分度器の目盛りを10度ずつ視認できます。
3.素材はポリサルフォン樹脂で、米国FDAで認証された素材です。
4.耐熱性で高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)滅菌による再使用が可能です。
5.透過性の低下は極めて軽度で、腟円蓋部、尿道口、会陰が透視できることにより、長さが容易に確認できます。
POP-Qの使用効果
1.目盛りは見やすく、透明素材のため腟長・会陰体の長さを同時に測定できる。
2.腟鏡は半円状のため、膣内での回転はスムーズで、前後の腟壁の観察、特に前腟壁の上外腔溝の観察は容易である。
3.腟鏡を反転し、尿道から会陰までの長さを測定し、そのまま尿道に綿棒を挿入してバルサルバ法によってQ-Tip試験を施行できる。
4すべての項目を測定する時間は2分以内で可能である。
開発の背景
・骨盤臓器脱の進行度は日本ではいわゆる子宮脱Ⅰ度~Ⅲ度の単純な分類から始まり、Baden & WalkerのHalf-Way Systemを経て、現在ではPelvic Organ Prolapse Quantification System(POP-Q)が用いられています。
・本システムはInternational Continence Society(ICS)によってvalidationされ1993年から世界標準表記として使用されている。論文作成にはPOP-Qの正しい表記が求められています。
・尿道過可動はQ-Tip法で可動角度として定量化しています。
・片弁式(Sim型)の腟鏡、ルーラー、分度器が必要となる。それぞれ患者の骨盤底に触れるため、滅菌済みの器具を使用すべきで煩雑な手技となります。
大阪市立大学大学院医学研究科 女性生涯医学 教授 古山将康先生
発表抄録: 2015年8月1日 第17回日本骨盤底医学会(京王プラザホテル)
一般演題3「POP-Q測定のためのルーラー、分度器一体型腟鏡(POP-Q Speculum)開発の試み」
大阪市立大学大学院医学研究科 女性生涯医学 教授 古山将康先生
「性器の形態異常:位置異常」 日産婦誌61巻1号 2009年1月
POP-Q腟鏡 パンフレット
POP-Q膣鏡 添付文書
製造販売業者
不二精機株式会社ヘルスケア商品部
〒541-0048
大阪市中央区瓦町4-8-4 井門瓦町第2ビル5F
TEL 06-7166-6824 FAX06-7166-6827
販売業者
株式会社メディカル・タスクフォース
〒550-0006
大阪市西区江之子島1丁目7-3 奥内阿波座駅前ビル702
TEL 06-6446-2100 FAX 06-6446-2105